宮沢賢治の愛した音世界~2台の足踏みオルガンとうた~ [音楽]
今日10月31日、近くの図書館での催しに行ってきました。
タイトルにあるように、賢治の歌曲を
2台の足踏みオルガンで演奏し、歌うというものです。
プログラムは次のとおりです。
パートⅠ
1 交響曲第5番 第2楽章より チャイコフスキー作曲
2 星めぐりのうた
3 北ぞらのちぢれ羊から
4 牧歌
5 剣舞の歌
6 牧者の歌
7 ポラーノの広場の歌
8 月夜のでんしんばしら
9 「イーハトーボ農学校の春」より抜粋
10 交響曲第9番 終楽章より ベートーヴェン作曲
パートⅡ
〈セロ弾きのゴーシュ〉
1 アヴェ・マリア シューベルト作曲
2 アヴェ・マリア グノー作曲
3 トロイメライ シューマン作曲
4 印度の虎刈り 杉浦&宍戸バージョン
5 ハンガリアン・ラプソデーより ホッパー作曲
6 交響曲第6番「田園」第1楽章より ベートーヴェン作曲
〈銀河鉄道の夜〉
1 賛美歌“主よ御許に”第249番 L.メイソン作曲
2 交響曲第9番「新世界より」第2楽章より ドヴォルザーク作曲
3 「種山ヶ原」
オルガンの演奏は杉浦宏美さんと宍戸理恵さんという
近隣にお住まいの音楽家の方々。
歌は宍戸理恵さん。
昭和2年生まれのストップが4本ついている立派なオルガンと、
もう1台は昭和28年うまれの家庭用のシンプルなオルガン。
どちらもとても温かい音色で音量もたっぷり。
足踏みオルガンがこんなに豊かな音を奏でるとは思ってもみなかったので驚きました。
オルガンで聴く交響曲もなかなか素敵です。
最初に賢治の生涯を簡単に紹介し
作品の説明の後に演奏と歌がはいる形で
賢治をあまり知らない人も、充分その魅力に触れられたと思います。
とてもいい演奏会でした。
そういえば、現在、花巻農業高校にある「賢治先生の家」=羅須地人協会の建物にも
賢治が使ったオルガンが置いてありますが
今は壊れてしまって、手を触れることができないようになっています。
この演奏会に使ったものも、何十年も壊れたままになっていて
それを修理して蘇らせたものだそうです。
あの賢治の住んだ建物の中で
このような演奏会があったら、どんなに素敵だろうと思いました。
ぜひとも実現しないものだろうかと願います。
2010-10-31 21:18
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コメント(2)
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羅須地人協会の建物の中で賢治作品が語られたら素敵でしょうねえ。
夢のような話ですね。
私は外から中を覗いただけですが、あの木の丸椅子がいくつか置いてあったような・・・・・・賢治はテノールのいい声で、自作の童話を読んだんですねえ。
by 青蜩庵主人 (2010-11-03 21:17)
青蜩庵主人さん、ありがとうございます。
ほんとうにあの中で歌や朗読のイベントがあれば素敵…。
というか、青蜩庵主人さんと一緒に行ってやっていただくというアイデアはいかがでしょうか。(笑)
木の丸椅子、確かにあります。
せっかく行って中に入れないとがっかりですね。私も昨年は涙をのみました。
by signaless (2010-11-03 22:05)