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シンポジウムと『天使猫』Ⅰ [催し物]

昨日11月24日、賢治がらみの二つのイベントがありました。

ひとつめはシンポジウム
午前中、半田市のアイプラザ半田というところで
「児童文学者の故郷と文学館」という名のシンポジウムがありました。
当初200名の会場を予定していたら
応募者が多くて急遽、約3倍の収容力の大ホールに変更になったとのことで
たくさんの人が来ていて大盛況でした。

新美南吉記念館館長・山本英夫さん
金子みすゞ顕彰会事務局長・草場睦弘さん
宮沢賢治記念館副館長・牛崎敏哉さん
3名がそれぞれの記念館の紹介や成り立ち、地域の人々との関わり、未来への取り組みなどを
熱く語ってくれました。

それぞれ規模も立地も違い、特色をもった記念館を運営しているけれど
共通しているのは、
作家の無名の時代を支え、あるいは情熱をかけて発掘にあたり、
なんとか世間に広く知ってもらいたいと働いた人がいたということと
それを受け継いで後世に残し次世代へ繋げていかねばという思いで活動していること。

そして最も重要なことだと思いますが、
南吉もみすゞも賢治も、地方に生まれたけれど
中央を見据えながらも
地元・故郷を大切にし、そこを作品を描いたこと。

ほんとうのグローバル化は、地域を捨ててみんなが同じになることではなく
地域や個性を大切にしてこそのものだと教えてくれている気がしました。

草場さんは山口県の仙崎から、列車を乗り継いでこられ、
牛崎さんもはるばる岩手から駆けつけてくれて
愛知の地でこのようなシンポジウムが行われたことは、
愛知県人として、とてもうれしいことでした。

牛崎さんは、話の所々、賢治作品を岩手弁で披露もしてくれて、
きっと本場の岩手弁を初めて聴いた方がほとんどで
皆さん大いに楽しまれたのではないでしょうか。

終了後、ロビーに出てきたところで運良く牛崎さんに会うことができました。
ご挨拶できてよかった。
そして「まんがよんでますよ」の言葉にとびあがってしまって、
動揺してきちんと御礼が言えませんでした。
「ありがとうございますー!!」


『天使猫』
午後、正確には夕方からは長久手市にて
待望の『天使猫ー宮澤賢治の生き方ー』を観てきました。

渡辺えりさん率いる「オフィス3○○(さんじゅうまる)」の舞台です。
開場前に、うろうろしていたら、
向こうに手を振るひとが。
なんとー!
加倉井さんが当日券の発売を待って並んでいました。
鳥取(!)からの帰りに、思い立って観にきた、とのこと。
先月韮崎で会ったばかりですが
やっぱりうれしいですよねー。

と、いうことで、演劇の感想は次回へ。






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